コンセプトは「地上で読む機内誌」。誌面を飾る世界各地の美しいビジュアルとテキストは、読者を架空の「想像旅行」へと誘うだけでなく、 その地へ「実際に行ってみたい」と思わせる、リアル・トラベルの入り口をも提供します。

“せんべい汁”~ローカルフードの旅 青森編(3)

おつゆせんべい

八戸周辺のスーパーの店頭で、ちょっと変わった“せんべい”がずらりと並んでいるのをみつけました。このせんべいは、そのまま食べるのではありません。なんと鍋に入れて食べるためのもの。“おつゆせんべい”などと呼ばれていて、ラベルにも「鍋ものに!」と書いてあったりします。

せんべい汁
© 八戸せんべい汁研究所

このせんべいを、鶏や魚をベースにしたスープに野菜をたっぷり入れて煮込んだのがせんべい汁です。せんべいは煮込んでも型くずれせず、もちもちとした独特の食感になります。家庭では、鯖の缶詰を使って手軽にせんべい汁が食べられているそうです。

一枚一枚はとても薄くて、焼き型に刻まれた絵柄が表面に浮かび上がっています。
その模様について、八戸せんべい汁研究所のキムラさんに伺ったところ、
「型によって模様にも種類がありますが、一般的なものは“表-菊水”、“裏-三階松”です」とのこと。いわれについては、
八戸せんべい汁研究所 www.senbei-jiru.com
にも詳しく紹介されています。


PAPER SKY#20冬の青森、体を温めてくれる郷土料理の旅には、ペーパースカイ#20を携えて。
“Get Warm in the Cold ~寒くてあたたかい国、青森”と題して、厳しい寒さの中、身体を温めてくれる青森の魅力を伝えています。
目次の詳細はこちら

タラ丸ごとの“じゃっぱ汁”~ローカルフードの旅 青森編(2)

しまや

冬の津軽を旅したときのこと。
日も落ちた吹雪の中、宿を探して歩いていると、遠くにあたたかそうな店の灯りをみつけました。
思わず暖簾をくぐると、カウンターの向こうにはかっぽう着を来たおばちゃんたちの笑顔。席に座ると、まだ注文もしないうちから、「まずはじゃっぱ汁で温まって」といって、どんぶりにたっぷり入った“じゃっぱ汁”を差し出してくれました。
それは、ぶつ切りにしたタラと野菜がたっぷり入った青森の郷土料理。湯気の立つ温かい汁をひとくちすすると、雪で凍えた身体がじんわりと温まっていくのがわかりました。上の写真は、その時私たちが訪れた弘前市の 続きを読む »

風邪をひいたら“貝焼き味噌”~ローカルフードの旅 青森編(1)

次第に寒さもゆるみ、春の訪れを感じる日もあるこの頃ですが、
冬を求めて、北へと足を運んでみるのはいかがでしょうか?

本州最北の地・青森では、深い雪に包まれ、まだまだ冬は健在です。
降りしきる雪の中を歩いてこそ出会うことのできる、暖かい郷土料理。
今回のローカルフードの旅は、冬の青森編として3回に分けてご紹介します。

貝焼き味噌

◆風邪をひいた日の定番“貝焼き味噌”

旬の魚介類が並ぶ青森の市場。その中に、ホタテの貝殻が束になって売っているのを目にします。それも特別大きなもの。なぜ貝殻だけ…?

実はこの貝殻は、“貝焼き味噌”という郷土料理を作るのには欠かせない、“器”なのです。上の写真は、市場で売っている中身入りのホタテですが 続きを読む »

木村秋則さんの自然のまんまのりんご

「自然のまんまのりんご」 それが、青森で完全自然農法を実践する木村秋則さんのりんごです。農薬を使わず、有機/無機を問わずいっさいの肥料を用いずに栽培したりんご。
今年も、木村さんのりんごが旬を迎え、赤く色づきました。

木村秋則さん

「ただただ目に見える虫を除去することしかできないわけですよ」。
不可能といわれた無農薬・無肥料のりんごを、木村さんは、30年という長い道のりを超えて 続きを読む »

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