Editor’s Note #18 秋葉原

#18 秋葉原 / Text:ルーカス ビービー(本誌P.10より)
[アキハバラ・ドリーミング ~夢見る秋葉原]
なぜ秋葉原なのか? それは、この街が夢見る人たちの地であり、夢がはじまる場所だからである。約400年前、そこには眼をキラキラさせたサムライたちが、一人前の兵士となるべく懸命に訓練する姿があった。時を経て、ここは「火の町」となった。そして秋には美しい紅葉で彩られた「秋葉」は、火の神様と深い関係となった。1880年代のはじめ、秋葉原は新しい火、「電気」を灯した。国内の電力が公共となり、電線やチューブやカッターを売る小さな店が町一帯に軒を連ねたのである。
歴史を通じて、秋葉原はつねに、変わりゆく文化の最前線に位置づけられるファッションリーダーとしての地位を守りつづけてきた。アキバは流行の発信地。その証拠に、1886年に「伊勢丹」第1号店があった場所がいまでも残っている。アキバから生まれた次なるトレンドは、野菜と一緒に売られていたラジオとそのパーツだった。ラジオ放送が開始され、ラジオとパーツの需要が急速に伸びはじめた1925年には、カボチャとニンジンとラジオをいっぺんに買うことができたのだ。
秋葉原は現在、新しい流行や製品や文化が、国内のみならず海外にも広く普及している場所として、さまざまな夢とともにふたたび爆発的な拡大を見せている。今号のPAPER SKYをバイリンガルで発行することにしたのも、それが理由だ。このガイドは、秋葉原の魅力的な過去と現在、そしてそれほど遠くない未来を紹介する。僕たちは秋葉原の「オシャレ」な側面だけでなく「オタク文化」もカバーしたいと思った。それにもちろん、未来に生きるこの街のどこに行けば、最高の製品、最高のお買い得品、最高の食べ物を手に入れられるかといった、より実践的な側面も網羅しようと努力した。そこで最新式ロボット「Lego㌃ Mindstorms㌃ NXT」をこの街に送り、案内役として活躍してもらうことにした。彼はみんなのどんなニーズにも、完璧に応えてくれる。というわけで、アキバですばらしい一日を! イッテラッシャイ。
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