コンセプトは「地上で読む機内誌」。誌面を飾る世界各地の美しいビジュアルとテキストは、読者を架空の「想像旅行」へと誘うだけでなく、 その地へ「実際に行ってみたい」と思わせる、リアル・トラベルの入り口をも提供します。

Editor’s Note #20 青森 

editor’s note
 #20 青森 / Text:ルーカス ビービー(本誌P.8より)

[凍みる寒さのなかであったまる幸せ]

旅とは発見であり、そしてまた新しいことにチャレンジし、新しい環境に実を置くこと - PAPER SKY はそう考える。このことを心に刻みながら、僕たちは今回、日本でもっとも寒く、もっとも深い雪に覆われた場所のひとつを旅することに決めた。そこはまさに寒さと雪のシーズンのまっただなか。今号の目的は「青い森」の地、青森県だ。

連日のように気温がマイナス10℃を下まわるようになると、寒さのなかであたたかくいられる最適な場所はどこかといえば、それは日本屈指のいくつかの温泉しかない(P.30-45)。僕たちはそう気がついた。青森の温泉は文字どおり、虹のようにさまざまな色がある - 茶、緑、青、白、透明、そして赤…。もちろん、宿の心地よい羽毛ぶとんやすばらしい食事も、僕たちをつねにあたためてくれた。

青森県には多彩な食べ物があるが、それはこの県の地理的な位置に関係している、一方が日本海に、もう一方が太平洋に、さらにまたもう一方が津軽海峡に面しているという立地が、青森を世界のどこよりもバラエティに富む海の幸で有名にしている。そして海の「幸」に加えて、青森には世界トップクラスの農家の人々が住んでいるという、もうひとつの「幸」がある。たとえば、今回僕たちがインタビューした木村秋則さん(P.64-65)。木村さんは世界でただひとり、100%無農薬の自然栽培りんごをつくる人でもある。

今回の旅では郊外にも足を運んだ、そのときばかりは流行のスタイルで行こうと、僕たちはTHE NORTH FACEとチームを組み、八甲田山の山麓へスノーシューイングに行ってみた(P.90-95)。1mも雪が積もっているのに、スノーシューを履けば、春の山登りのようにハイキングが楽しめる。そうやって体を動かした後はもちろん、もう一度温泉に入って明日のために再充電する。この体験のすばらしさはことばでは表現できない…しいて言えば、まるで天国を旅しているようだった。さあ、「青い森」に囲まれた天国、青森へようこそ。



【English】

[Get Warm in the Cold]

Here at Paper Sky we believe travel is about discovery and about challenging yourself to do new things and putting yourself in new situations. So with that in mind we decided to travel to one of the coldest most snow ridden places in Japan; precisely at the peak of the cold and snow season. This issue’s of destination is the land of the Blue Forest, AOMORI.

As the3 temperatures dipped below - 10 degrees we found the best places to stay warm were in some of Japan’s most amazing onsens (pg.30-45). Aomori’s onsens are literally a rainbow —  ranging in colors from brown, green, blue, white, clear and red. Of course the ryokan’s cozy goose-down futons and great food also kept us warm as well.

AOMORI’s diverse food pallet is due to the regions geological position, with one side facing the Sea of Japan and the other side facing the Pacific Ocean and yet another side facing the Tsugaru Kaikyo. This positioning means that Aomori is fortunate to have some of the world’s top farmers, one of whom, Akinori Kimura, we interviewed for this issue (pg.64-65). Kimura San is also the only person in the world to make 100% organic apples.

On this trip when we stepped outside we did it in style, as we teamed up with North Face to go on a snow shoe expedition around Mt. Hakkoda (pg.90-95). Despite the 40 inches of snow, we were able to hike about the mountain as if it were spring, and after the exercise we were ready once again to recharge in the onsen. The beauty of the experience is indescribable — it was like walking around heaven. A heaven filled with Blue Forest. Welcome to Aomori.


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PAPER SKYの編集長ルーカスビービーに、特集の見所や取材の様子をインタ ビュー。取材の合間のこぼれ話やオフショット写真など、ルーカスならではの旅 の視点を伝えます。毎号本誌に掲載されている「Editor's Note」もこちらで読 むことができます。



ルーカス ビービー / Lucas B.B.

クリエイティブディレクター/編集人

1971年生まれ。トラベル・ライフスタイル誌『PAPER SKY』やキッズ誌『mammoth』、ベビー誌『baby mammoth』を発行しながら、プロデュース/編集/制作プロダクションとしてアイデアに溢れたクリエイティブ活動を行う(有)ニーハイメディア・ジャパンの代表取締役兼、総合プロデューサー。これまで『metro min.』(スターツ出版)や『tokion』、『planted』(毎日新聞社)など多くの雑誌創刊に編集長やクリエイティブディレクターとして深く関わってきた雑誌づくりのプロ。時代を先取りするセンスと人脈は雑誌だけでなく、旅の書店「BOOK246」や子供のためのセレクトショップ「3 Feet High」のプロデュース、さらにはSHIPSとのコラボレーション・ブランド「ships mammoth」など、多方面のクリエイティブにも生かされている。www.khmj.com
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